当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
会社の車としてゲレンデを考えていて、『これって経費で落とせるの? 税務署に何か言われない?』と気になっている方も多いですよね。メルセデス・ベンツ Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)は高額なだけに、税金の扱いで迷うのは自然なことです。
結論から言うと、事業に使っている実態があれば、Gクラスも経費にできます。ただ「節税になる」と言われる仕組みには、売る時に税金が戻ってくる面もあるんです。
この記事を読めば、減価償却の考え方と新車・中古での差、法人リースとの比べ方、気をつけたい点が分かります。
ベンツGクラスは経費で落とせる?まず押さえたい前提
経費にできるかを決めるのは、車の値段ではなく「事業で使っているか」です。高級車だからダメ、という決まりはありません。
『ゲレンデなんて贅沢品だと思われそう』と心配になる方もいますよね。実は、法律に「何万円以上の車は経費にできない」という線はありません。
ポイントになるのは、仕事でどれくらい使っているかを説明できるかどうかです。営業先への移動や現場回りに使っているなら、経費として扱う理由がはっきりします。
- 取引先回りや現場への移動に使っている
- 会社名義で登録し、会社の駐車場に置いている
- 走行記録や行き先のメモが残っている
- 家族が日常の足に使う車は別にある
反対に、休日のレジャーにしか使っていない車を会社の経費にするのは難しいです。どこまで認められるかは状況で変わるので、最終的には顧問の税理士に確認しておきましょう。
経費にする時に残しておきたい記録
税務調査で聞かれた時に慌てないよう、ふだんから次のような記録を残しておくと安心です。どれも難しいことではありません。
- 車検証の名義と、会社の固定資産台帳の内容をそろえておく
- 運転日誌かスマホのメモに、日付・行き先・用件を残す
- 給油や駐車場、高速代のレシートを日付順に保管する
- 私用で乗った日は、その分を経費から外すルールを決めておく
『そこまでやるの?』と思うかもしれません。ただ、Gクラスのような高額な車ほど「本当に仕事で使っているか」を聞かれやすいので、記録があるだけで説明がぐっとラクになるんです。
法人と個人事業主で何が違う?
同じ「経費で落とす」でも、会社名義で買うのと、個人事業主が買うのとでは考え方が少し違います。
| 比べること | 法人(会社名義) | 個人事業主 |
|---|---|---|
| 経費にできる範囲 | 事業用なら原則全額 | 仕事で使う割合だけ(家事按分) |
| 減価償却の方法 | 定率法が原則(届け出で定額法も可) | 定額法が原則 |
| プライベート利用 | 多いと役員への給与とみなされることも | その分は経費から外す |
| 名義 | 会社 | 本人 |
個人事業主の場合は、プライベートでも使う車なら「仕事で使うのは7割」のように割合を決めて、その分だけを経費にします。これを家事按分といいます。
例えばこんな場面です。
「週末も家族で乗るんですけど、全部経費にできますか?」
「仕事で使う割合を決めて、その分だけにしておきましょう」
税理士との間で、こんな会話になることが多いはずです。割合の根拠として、走行記録を残しておくと話が早いですよ。

新車のGクラスは1年でいくら経費になる?
車のように何年も使うものは、買った年に全額を経費にはできません。決められた年数に分けて少しずつ経費にしていきます。これが減価償却です。
普通自動車の法定耐用年数は6年です。G 450 d の新車価格1,866万円(2026年9月時点のメーカー希望小売価格・消費税込)で、1年目の目安を計算してみます。
| 償却の方法 | 6年の償却率 | 1年目の経費の目安(G 450 d 1,866万円) |
|---|---|---|
| 定額法(個人事業主の原則) | 0.167 | 約312万円 |
| 定率法(法人の原則) | 0.333 | 約621万円 |
計算は、期首に買って1年まるごと使った場合の単純な目安です。期の途中で買えば月割りになるので、1年目の金額はもっと小さくなります。
また、実際の取得価額は値引きやオプションで変わります。消費税の扱いも会社の状況で違うので、数字は「どれくらいの規模か」をつかむためのものと考えてください。
グレードで価格がこれだけ違う
ほかのグレードでも同じように計算できます。価格はいずれも2026年9月時点のメーカー希望小売価格(消費税込)です。
| グレード | 新車価格 | 定額法1年目の目安 | 定率法1年目の目安 |
|---|---|---|---|
| G 450 d (ISG) | 1,866万円 | 約312万円 | 約621万円 |
| G 580 with EQ Technology | 2,237万円 | 約374万円 | 約745万円 |
| メルセデスAMG G 63 (ISG) | 2,868万円 | 約479万円 | 約955万円 |
G 580 の価格は2025年11月発売時の値で、2026年7月の改定の有無は確認できていません。見積もりの時点の価格で計算し直してみてください。
ゲレンデで節税と言われる理由は「4年落ち中古」
『ゲレンデは節税になるって聞いたけど、本当?』という声はよく聞きますよね。そう言われる理由は、中古車の耐用年数の短さにあります。
中古車は、もとの耐用年数から経過した年数を引いて計算し直します。4年以上たった中古車だと、耐用年数は2年まで短くなるんです。
| 車の状態 | 耐用年数 | 定額法の1年目 | 定率法の1年目 |
|---|---|---|---|
| 新車 | 6年 | 取得価額の約16.7% | 取得価額の約33.3% |
| 2年落ち | 4年 | 取得価額の25% | 取得価額の50% |
| 3年落ち | 3年 | 取得価額の約33.4% | 取得価額の約66.7% |
| 4年落ち以上 | 2年 | 取得価額の50% | 取得価額の全額 |
どの場合も、期首に買って1年使った時の割合です。中古車の耐用年数は「残りの年数+経過した年数の20%」で出し、1年未満は切り捨て、2年未満なら2年になります。
法人が期首に4年落ちのGクラスを買うと、定率法なら1年目にほぼ全額を経費にできる計算です。利益が大きく出た年に、税金を抑える手として話題になるのはこのためです。

4年落ちのGクラスはどの世代になる?
2026年の時点で4年落ちといえば、おおむね2022年ごろに登録された車です。2024年改良型(W465)より前の、W463A(2018〜2024年)が中心になります。
W463A時代のグレードはG 350 d、G 400 d、G 550、メルセデスAMG G 63 などで、現行のG 450 d とは中身が違います。新車保証が残っているかどうかも、車ごとに確かめておきましょう。
経費のことだけで年式を決めると、思っていた装備が付いていないことも。中古の選び方はベンツGクラスの中古車の選び方を参考にしてみてください!
「節税」の落とし穴:売る時に税金が戻ってくる
ここが大事なところです。減価償却で経費を先に使っても、税金そのものが消えるわけではありません。
帳簿上の価値がゼロに近いGクラスを売ると、売れた金額の多くが「売却益」になり、その年の利益に足されます。経費を前倒しした分、後で税金がかかる形になりやすいんです。
Gクラスはリセールが高い車として知られています。帳簿の価値と売れる値段の差が大きくなるほど、売った年の利益も大きくなります。
『じゃあ意味がないの?』と思いますよね。利益が多い年に経費を前倒しして、利益が少ない年に売る、という時期のずらし方には意味があります。ただ、払う税金がゼロになる仕組みではありません。
- 利益が多い年の税金を抑えられる
- 会社のお金で車を持てる
- 税金・保険・燃料も経費にできる
- 売る時に売却益として利益に足される
- 私用が多いと経費として認められにくい
- 期の途中で買うと1年目の償却は月割り

売る時の値段の目安は、ベンツGクラスのリセールバリューで見られます。
購入とリースはどちらが向いている?
『ゲレンデを法人リースで乗るのはどう?』と考える方もいますよね。リースは月々の料金を払って車を借りる形で、買うのとはお金の出方が違います。
| 比べること | 購入(一括・ローン) | 法人リース |
|---|---|---|
| 経費の出方 | 減価償却で数年に分ける | 月々のリース料として処理するのが一般的 |
| 1年目の経費 | 中古なら大きくできる | 毎年ほぼ同じ |
| 売却益 | 売る時に出ることがある | 原則なし(車を返す) |
| 車の自由度 | 自由に売れる・カスタムできる | 契約の条件に従う |
| 向いている人 | 利益の多い年に経費を寄せたい | 毎月の経費を平らにしたい |
リースの会計処理は、契約の種類で扱いが変わることがあります。契約前に、税理士にリース契約書を見てもらうと安心です。
月額の目安や契約の注意点は、ベンツGクラスをリースで乗る場合の費用にまとめています。
車両代のほかに経費にできるもの
車両本体の減価償却だけでなく、持っている間にかかるお金も事業用なら経費になります。
| 費用 | G 450 d | AMG G 63 | G 580 |
|---|---|---|---|
| 自動車税(年額) | 50,000円 | 66,500円 | 25,000円 |
| 燃料・電気 | 軽油 | ハイオク | 電気 |
| WLTCモード燃費・電費 | 11.7km/L | 6.8km/L | 262Wh/km |
| AdBlue | 必要 | 不要 | 不要 |
自動車税は2019年10月以降に新規登録した自家用乗用車の標準税率、燃費・電費は公式のカタログ値です。このほか、任意保険、駐車場代、車検や点検の費用、高速代なども事業で使った分は経費にできます。
G 450 d だけに必要なAdBlueの扱いは、ベンツGクラスのAdBlue容量と補充の時期で触れています。
新車なら最初の3年間は「メルセデス・ケア」で定期点検の費用が原則かからないので、整備代の経費は少なめになります。中身はベンツGクラスの新車保証・メンテナンスプログラムで確認してみてください。
見積もりは「総額」で比べる
会社で買う時も、値引きと諸費用を含めた総額で比べるのが基本です。取得価額が下がれば、そのぶん減価償却の元になる金額も変わります。
よくある質問
ベンツGクラスは経費で落とせますか?
事業で使っている実態があれば経費にできます。車の値段で一律にダメになる決まりはありませんが、私用が多いと認められにくくなります。
ゲレンデの4年落ちが節税になると言われるのはなぜですか?
4年以上たった中古車は耐用年数が2年になり、法人が定率法で期首に買うと1年目にほぼ全額を経費にできる計算になるためです。期の途中で買うと月割りになります。
経費にすれば税金はゼロになりますか?
なりません。帳簿の価値が下がった車を売ると売却益が出て、その年の利益に足されます。税金の時期をずらす効果と考えておきましょう。
個人事業主でもGクラスを経費にできますか?
できます。ただし私用でも乗る場合は、仕事で使う割合だけを経費にする家事按分が必要です。
購入と法人リースはどちらがいいですか?
利益の多い年に経費を寄せたいなら購入、毎月の経費を平らにしたいならリースが向いています。契約前に税理士に相談しておくと安心です。
まとめ
- Gクラスも事業で使っていれば経費にできる。値段で一律にダメにはならない
- 新車の耐用年数は6年、4年落ち以上の中古は2年
- 法人が期首に4年落ちを買うと、定率法で1年目にほぼ全額を経費にできる
- 売る時は売却益に税金がかかるので、税金がゼロになるわけではない
- 細かな処理は顧問の税理士に確認する
会社で買うと決めたら、次は値引きの相場をチェックしておきましょう。ベンツGクラスの値引き相場と交渉の順番で、交渉の順番から確認できます。
維持費の全体像はベンツGクラスの維持費は年間いくら?で見られます。





コメント