ベンツGクラスのオフロード性能|ラダーフレーム・デフロック・渡河水深

岩の多い浅い川を渡る四角いSUVを写したGクラスのオフロード性能記事のアイキャッチ

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Gクラスは街で見かけることが多いので、『本当に悪路を走れるの?見た目だけじゃない?』と思っている方もいますよね。

結論から言うと、Gクラスは今も本格的なクロスカントリー車です。ラダーフレーム、3つのデフロック、ローレンジを持ち、渡河水深はG 450 dで700mm、G 580 with EQで850mmあります。

この記事を読めば、Gクラスの走破性を支える仕組みと、グレードごとの違いが数字で分かります。

目次

ゲレンデは本当にオフロードを走れる?

『高級車だし、オフロードは飾りでしょ』という声もあります。ただ実は、Gクラスはもともと軍用・業務用として生まれた車なんです。

初代のW460は1979年に登場しました。そこから40年以上、悪路を走るための仕組みを外さずに改良が続いています。

2024年7月に日本で発売された2024年改良型(W465)でも、その骨格は受け継がれています。主な仕組みを並べるとこうなります。

仕組み中身役に立つ場面
ラダーフレームはしご型の頑丈な骨組み岩場や段差でボディがねじれにくい
3つのデフロックフロント・センター・リアを固定タイヤが浮いても前に進める
ローレンジ減速比2.93の低速ギア急な坂や岩場をゆっくり確実に登る
リジッドアクスル(リア)左右がつながった車軸凹凸でタイヤが路面をつかみやすい
フルタイム4WD前後トルク配分40:60(G 450 d)雨や雪の道でも安定する
先に結論

Gクラスの走破性は、フレーム・デフロック・ローレンジの3つが土台です。見た目のための装備ではなく、今の型でも本格的な悪路を想定した作りなんです。

Gクラスの走破性を支える仕組みを並べた図

ラダーフレームって何がいいの?

ラダーフレームは、はしごのような形の鉄の骨組みの上に、ボディを載せる作り方です。多くの乗用車やSUVは、ボディと骨組みが一体になった作り方をしています。

フレームが別になっているので、岩場で車がねじられるような力がかかっても、ボディ側が受け止めすぎずに済みます。重い荷物や悪路の衝撃に強いと言われる理由です。

『じゃあ乗り心地は硬いの?』と思いますよね。2024年改良型では、G 450 dにアダプティブダンピングシステムが標準で付き、G 63にはAMG ACTIVE RIDE CONTROLが初めて採用されました。舗装路での乗り心地も意識した作りになっています。

重さはフレームの裏返し

頑丈な骨組みのぶん、車重はG 450 dで2,540kgと重めです。燃費や駐車場の重量制限にも関わるので、数字はGクラスのサイズ一覧で確かめてみてください。

乗り心地の詳しい話はGクラスの乗り心地と静かさで書いています。

3つのデフロックとローレンジの使いどころ

ここが大事なところです。Gクラスの代名詞とも言えるのが、3つのデフロック(ディファレンシャルロック)なんです。

普通の車は、1本のタイヤが浮いたり空転したりすると、力がそこから逃げて進めなくなることがあります。デフロックは左右や前後の回転を固定して、地面に着いているタイヤに力を届けます。

装備何をする?使う場面の例
センターデフロック前後の回転をそろえるぬかるみで前後どちらかが空転する時
リアデフロック後ろの左右をそろえる片輪が溝に落ちた時
フロントデフロック前の左右をそろえる岩場で前輪が浮く時
ローレンジ(2.93)ギアを低くして力を増やす急坂の上り下り、岩をゆっくり越える時

ローレンジは減速比2.93で、低い速度で大きな力を出せます。急な下り坂でエンジンブレーキを効かせたい時にも頼りになります。

舗装路ではデフロックを使わない

デフロックをかけたまま舗装路を曲がると、タイヤが無理に引きずられて駆動系に負担がかかります。使うのは滑る路面や悪路だけにしておきましょう。

使い方の細かい手順は年式で変わることがあるので、取扱説明書で確かめるのが確実です。Gクラスの取扱説明書の見方も参考にしてみてください。

渡河水深と最低地上高はどれくらい?

『川を渡れるって本当?』と気になる方もいますよね。公式の渡河水深は、G 450 dが700mm、G 580 with EQが850mmです。

グレード渡河水深最低地上高車両重量
G 450 d (ISG)700mm230mm2,540kg
G 580 with EQ850mm250mm3,120kg
AMG G 63 (ISG)要確認要確認2,570kg

意外かもしれませんが、電気自動車のG 580の方が150mm深い水を渡れるんです。

AMG G 63の渡河水深と最低地上高は、今回は公式資料で確かめられませんでした。気になる方は販売店で確認してみてください。

数字は「条件がそろった時の上限」

渡河水深は、流れの穏やかな水をゆっくり渡る時の目安です。冠水した道路や流れの速い川に入るのは、数字に余裕があっても避けておきましょう。

Gクラスのグレード別の渡河水深と最低地上高を比べた図

G 450 d・G 580・G 63でオフロード性能は違う?

同じGクラスでも、グレードで得意なことが少しずつ違います。2026年9月時点の価格(メーカー希望小売価格・消費税込)と合わせて並べてみますね。

項目G 450 d (ISG)G 580 with EQAMG G 63 (ISG)
価格(2026年9月時点)1,866万円2,237万円(2025年11月値)2,868万円
動力3.0L直6ディーゼル+ISGモーター×44.0L V8ツインターボ+ISG
最大トルク750N・m1,164N・m850N・m
走行モード計7モード(Trail/Rock/Sand含む)オフロードクロール等計8モード(Trail/Rock/Sand含む)
渡河水深700mm850mm要確認

G 580 with EQは、4つのタイヤを別々のモーターで動かします。そのため、タイヤに力を配る仕組みはエンジン車のデフロックとは違い、細かい扱いは販売店や取扱説明書で確かめておくと安心です。

G 580は、その場で旋回する「G-TURN」や、回転半径を縮める「G-STEERING」、一定の低速で進む「オフロードクロール」も持っています。

G 580は、ローレンジに入れた時の最高速度が85km/hと公表されています。電気自動車でもローレンジの考え方を残しているところが、Gクラスらしいですよね。

AMG G 63は速さが注目されがちですが、走行モードにはTrail・Rock・Sandが含まれています。限定車の「Offroad Pro Edition」のように、悪路向けの装備を足したモデルが出たこともあります。

グレード選びの全体像はGクラスのグレードの違いで比べています。

雪道や普段の四駆としてはどう?

『オフロードは行かないけど、冬のスキー場には行きたい』という方も多いはずです。実は、Gクラスはこういう使い方にも向いています。

全車フルタイム4WDなので、雪道や雨の峠道でも4つのタイヤに力が配られます。地上高があるので、深めの轍でも腹を擦りにくいです。

「スキー場の駐車場、雪が積もってても出られるかな」
「スタッドレスを履いていれば心配は少ないと思うよ」

こんな場面で頼りになるのは、四駆の仕組みとタイヤの両方です。いくら四駆でも、夏タイヤのままでは雪道で止まれません。

雪道に行く前の準備
  • スタッドレスタイヤに履き替えておく
  • 坂道の多い場所なら走行モードの使い方を確認する
  • 車高が高いぶん、屋根の雪を落とす道具を用意する
  • 長距離ならAdBlueや燃料の残りを見ておく(G 450 d)

車重が重いぶん、下り坂では止まるまでの距離が伸びやすいです。四駆の安心感があっても、早めのブレーキを心がけておきましょう。

雪の日は、全高が約1,980mmある屋根の雪下ろしも一苦労です。屋根に雪を載せたまま走ると、ブレーキの時に前へ滑り落ちて視界をふさぐことがあるので、柄の長いスノーブラシを積んでおくと安心です。

スタッドレスのサイズと費用はGクラスのタイヤサイズと交換費用で確かめられます。

悪路を走る前に気をつけたいこと

Gクラスはオフロードを走れますが、高い車であることも忘れたくないですよね。傷や修理費が気になって、実際には悪路に入らない方も多いはずです。

Gクラスで悪路を走るメリット
  • フレームとデフロックで本格的な道にも入れる
  • トランスペアレントボンネットで前輪の位置が見える
  • 地上高と渡河水深に余裕がある
気をつけたい点
  • 全幅1,930〜1,985mmで林道の幅に余裕がない
  • 車重が重く、ぬかるみではまると脱出に手間がかかる
  • 下回りや塗装の傷は修理費が高くつきやすい

2024年改良型には、トランスペアレントボンネット(360°カメラで車の下を透かして見せる機能)とオフロードコックピットが標準で付いています。岩や段差の位置を確かめながら進めるのは心強いです。

車幅が大きいので、細い林道ではすれ違いや木の枝に気をつける必要があります。駐車場や狭い道での注意はGクラスの駐車場・洗車機の注意にまとめました。

これからGクラスを買うなら、値引きの目安も知っておきたいですよね。Gクラスの値引き相場と限界額で今の状況を見てみてください。

悪路で頼れる2024年改良型の装備

2024年改良型(W465)では、オフロードで役立つ装備が標準になりました。『機能が多すぎて使いこなせないかも』と思う方もいますよね。まずは2つだけ覚えておけば十分です。

装備できること使う場面
トランスペアレントボンネット360°カメラで車の真下と前輪の位置を画面に映す岩や段差を越える時、狭い林道
オフロードコックピット傾きや前輪の向きなどを画面に表示する斜面や急坂を走る時
DYNAMIC SELECT(Trail/Rock/Sand)路面に合わせて走りの設定を変える砂地、岩場、未舗装路

トランスペアレントボンネットは、街中でも縁石や車止めの位置を見るのに便利です。オフロードに行かない方でも、日常で使う場面は多いんです。

使い方は年式で細かく変わることがあるので、納車時に販売店で一度操作を教えてもらっておきましょう。

よくある質問

ゲレンデの渡河水深はどれくらいですか?

公式値でG 450 dが700mm、G 580 with EQが850mmです。AMG G 63の数値は販売店で確認してみてください。

ゲレンデはラダーフレームですか?

はい、2024年改良型(W465)でもラダーフレームを採用しています。リアはリジッドアクスルです。

ローレンジは付いていますか?

はい、減速比2.93のローレンジがあります。G 580 with EQにもローレンジのモードがあり、その時の最高速度は85km/hです。

雪道は得意ですか?

全車フルタイム4WDで地上高もあるので、雪道には向いています。ただし走れるかどうかはタイヤしだいなので、冬はスタッドレスタイヤを履いておきましょう。

デフロックはいくつありますか?

フロント・センター・リアの3つです。舗装路では使わず、滑りやすい悪路で使います。

まとめ

この記事の要点
  • Gクラスはラダーフレーム・3つのデフロック・ローレンジ(2.93)を持つ本格派
  • 渡河水深はG 450 dが700mm、G 580 with EQが850mm
  • 最低地上高はG 450 dが230mm、G 580 with EQが250mm
  • 全車フルタイム4WDで雪道にも向くが、冬はスタッドレスが前提
  • 車幅と車重が大きいので、林道や傷のリスクには気をつける
ベンツGクラス買いたいドットコム

ベンツGクラス買いたいドットコム 編集部

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