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中古のゲレンデを見比べていると、同じ「W463」の表記なのに値段が数百万円違う、なんてことがありますよね。『W463Aって何が違うの?』と引っかかっている方も多いはずです。
結論から言うと、W463Aは2018年に中身をほぼ作り直した世代で、外の形が似ているだけで乗り味も装備も別物です。足回りとコクピットが特に大きく変わりました。
この記事を読めば、2つの世代の違いと、中古で選ぶ時にどちらが合うかが判断できます。
W463とW463Aはそもそも何が違う?
W463は1990年に登場し、日本では2018年まで約28年売られた2代目のGクラスです。W463Aは、その後継として2018年に出た世代です。
メーカーはW463Aを「新型Gクラス」として発表しました。ただ、社内コードは「463」を引き継いでいて、末尾にAが付いた形になっています。
| 項目 | W463 | W463A |
|---|---|---|
| 登場 | 1990年 | 2018年 |
| 日本での販売 | 1991年〜2018年(約28年) | 2018年6月〜2024年 |
| 骨格 | ラダーフレーム | ラダーフレーム |
| フロントの足回り | リジッドアクスル(車軸式) | 独立懸架(ダブルウィッシュボーン) |
| リアの足回り | リジッドアクスル | リジッドアクスル |
| メーター | アナログの丸型が基本 | 横長のワイドディスプレイ |
| 4WD | フルタイム4WD・デフロック3つ | フルタイム4WD・デフロック3つ |
年代と日本での動きはメルセデス・ベンツ日本の発表と大手自動車メディアの情報によります。
W463AはW463の形を受け継ぎながら、前輪の足回りを独立懸架に変え、内装を現代の高級車並みに作り直した世代です。見た目が似ていても、乗り心地と装備は別の車と考えてください。

ゲレンデヴァーゲンとGクラスは同じ車?
ここで一度、呼び名も整理しておきますね。「ゲレンデヴァーゲン」と「Gクラス」は同じ車の呼び名です。
最初はドイツ語の「ゲレンデヴァーゲン(オフロード車)」が車名で、のちにメルセデスの車名の付け方に合わせて「Gクラス」になりました。日本では今も「ゲレンデ」と呼ぶ人が多いんです。
つまり、W463もW463Aも、どちらも「ゲレンデ」です。呼び名の違いで世代が分かれるわけではありません。
詳しい由来はなぜ「ゲレンデ」と呼ばれるのかにまとめています。
2018年の刷新で変わったこと・変わらなかったこと
『形はほとんど同じに見えるけど?』と感じますよね。実は、メーカーはあえて「Gクラスらしさ」を残しながら、ほかの部分を作り直しているんです。
- 前輪の足回りが独立懸架になった
- ハンドルの仕組みが新しくなり軽く正確に
- メーターとナビが横長の画面に
- 内装の質感と快適装備が大きく向上
- 外に出たドアハンドルの形
- 背面のスペアタイヤ
- フェンダー上のウインカー
- 重いドアが閉まる時の音
ボディもひと回り大きくなりました。室内の前後左右にゆとりが出て、後席の足元も広くなっています。
ただ、骨格はW463と同じくラダーフレームです。デフロック3つとローレンジという悪路の仕組みも受け継がれました。
つまり、W463Aは「見た目と悪路の強さはそのまま、毎日の使いやすさを今の水準に上げた世代」と言えます。ここを押さえておくと、2つの値段の差にも納得しやすいはずです。
悪路の仕組みについてはGクラスのオフロード性能で詳しく紹介しています。
乗り心地と運転のしやすさはどれくらい違う?
ここが一番大きな違いと言ってもいいところです。W463は前後ともリジッドアクスルで、悪路には強い一方、舗装路ではゆったりした独特の揺れがありました。
W463Aは前輪を独立懸架にしたことで、まっすぐ走る安定感とカーブでの落ち着きが増しています。ハンドルの手ごたえも、普通の高級SUVに近づきました。
例えば販売店ではこんなやり取りになります。
「W463とW463Aって、走りはそんなに違いますか?」
「前輪の足回りが変わったので、高速道路のまっすぐ走る感じがかなり違いますよ」
どちらが良いかは好みです。ただ、毎日の通勤や長距離が多いなら、W463Aの方が疲れにくいと感じる方が多いはずです。
乗り心地の感じ方は、タイヤサイズや足回りの状態でも大きく変わります。中古車は年式だけで決めず、試乗で確かめてみてください。乗り心地の詳しい話はGクラスの乗り心地と静かさでどうぞ。
グレードと当時の価格はどう変わった?
W463Aの日本発表は2018年6月6日です。最初はガソリンのG 550と、メルセデスAMG G 63の2本立てでした。
| 年月 | グレード | 当時の価格(消費税込) | 世代 |
|---|---|---|---|
| 2018年6月 | G 550 | 1,562万円 | W463A |
| 2018年6月 | メルセデスAMG G 63 | 2,035万円 | W463A |
| 2019年4月 | G 350 d 追加 | 未掲載 | W463A |
| 2021年5月 | G 400 d 追加 | 未掲載 | W463A |
| 2024年7月 | G 450 d/AMG G 63 | 2026年9月時点 1,866万円/2,868万円 | W465 |
G 350 d と G 400 d の発売時の価格は、確かめきれた数字が無いため載せていません。
W463の終盤には、ガソリンV8のG 550やAMGモデルなどが並んでいました。AMGの名前も、W463では「G 63 AMG」、W463Aからは「メルセデスAMG G 63」という書き方に変わっています。

2018年式は要注意?見分け方のコツ
『2018年式なら全部新型でしょ?』と思いがちですが、そこが落とし穴なんです。W463A発表の直後は、従来型のW463も一時的に並べて売られていました。
そのため2018年式には、W463とW463Aが両方あります。年式だけで判断すると、思っていた世代と違う車を選んでしまうことも。
- 運転席に座り、メーターが丸型か横長の画面かを見る
- 車検証の初度登録年月を確認する
- 販売店に「W463AかW463か」をはっきり聞く
- 整備記録簿で、過去の点検内容と年式を照らし合わせる
もうひとつの手がかりは、車の大きさです。W463Aはボディがひと回り大きくなっているので、2台を並べると横幅の違いが分かります。ただ、単独で見ると判断しにくいので、メーターと車検証で確かめるのがおすすめです。
一番分かりやすいのはメーターです。横長のワイドな画面ならW463A、丸いアナログメーターならW463と考えて差し支えありません。
中古車サイトでは、W463AもW463も「Gクラス」とひとまとめに表示されることがあります。掲載の表記だけで判断せず、写真の内装と車検証で確かめておきましょう。
中古で選ぶならどっちがいい?
結論から言うと、毎日乗る車として選ぶならW463Aが選びやすいです。W463の味わいに惹かれるなら、整備の体制まで含めて選ぶのがおすすめです。
| こんな人 | 向いている世代 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日の通勤や長距離が多い | W463A | 足回りと静かさが現代的 |
| 運転支援や大きな画面が欲しい | W463A | 装備が新しい |
| 予算を抑えて四角い形に乗りたい | W463後期 | 車両価格が抑えやすい |
| 昔ながらの乗り味が好き | W463 | リジッドアクスルの独特の感触 |
『W463の方が安いからお得?』と考える方もいますよね。ただ、古い分だけ修理の頻度と金額が読みにくくなります。購入後の整備費まで見込んで比べてみてください。
W463Aの中古で見ておきたいこと
W463Aは2018年から2024年まで売られたので、同じ世代でも年式で中身が少しずつ違います。最初はガソリンのG 550とAMG G 63だけで、ディーゼルは2019年4月のG 350 d、2021年5月のG 400 dから選べるようになりました。
『ディーゼルのW463Aが欲しい』という方は、2019年4月以降の登録かどうかを先に見ておくと探しやすいですよ。
- グレード名(G 550・G 350 d・G 400 d・AMG G 63)を車検証と照らし合わせる
- 正規ディーラー車か並行輸入車かを確認する
- 点検の記録が正規販売店でそろっているかを見る
- 保証が残っているか、延長できるかを販売店に聞く
W463Aはまだ新しい世代なので、認定中古車として売られている個体もあります。保証の中身が気になる方は、Gクラスの認定中古車は買いかも参考にしてみてください。
さらに古いW460やW463前期を考えているなら、クラシックGクラスを買う前にで旧車ならではの注意点を確認しておきましょう。
中古は同じ世代でも個体差が大きいので、まずは条件で在庫を絞って見比べるのが近道です。
新車のW465も候補に入れるなら、ベンツGクラスの値引き相場と限界額で総額の目安を先に知っておくと比べやすくなります。
W463AとW465の関係も押さえておこう
W463Aのあと、2024年に大幅な改良が入り、社内コードがW465に変わりました。日本では2024年7月26日に発売されています。
見た目はW463Aの改良版で、メーカーも大がかりな改良という説明をしています。そのため「フルモデルチェンジ」とは言い切れない位置づけです。
| 世代 | 型式(車検証) | 主な違い |
|---|---|---|
| W463A | 463を含む番号 | 2018年に中身を刷新 |
| W465 | 3CA-465310C(G 450 d)ほか | 全車ISG(48V)、MBUX、G 580(電気)追加 |
歴代全体の流れはGクラスの歴代モデル一覧で年表にしています。

よくある質問
W463AはW463のマイナーチェンジですか?
社内コードは463を引き継いでいますが、メーカーは「新型Gクラス」として発表しました。足回りや内装はほぼ作り直されているので、実質的には新しい世代と考えるのが自然です。
見た目でW463とW463Aを見分けられますか?
外からだと分かりにくいです。運転席のメーターが横長の画面ならW463A、丸型のアナログならW463と見分けるのが簡単です。
2018年式はすべてW463Aですか?
いいえ。発表直後は従来型W463も一時的に販売されていたため、2018年式には両方あります。車検証と販売店の説明で確かめてください。
W463Aでも悪路は走れますか?
はい。ラダーフレーム、デフロック3つ、ローレンジはW463Aにも受け継がれています。前輪が独立懸架になっても、悪路の仕組みは残されています。
まとめ
- W463は1990年登場で日本では約28年販売、W463Aは2018年6月に日本発表
- W463Aは前輪を独立懸架にし、メーターとナビを横長の画面にまとめた
- ドアハンドル・背面スペアタイヤ・フェンダー上のウインカーなどの形はあえて残した
- 2018年式にはW463とW463Aの両方がある。メーターと車検証で確かめる
- 2024年改良でW465になり、現行はG 450 d 1,866万円から(2026年9月時点)





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